一方、達のいたのと反対側のコートでは。



「手塚があんな性格だったとは思わなかったよ」

ため息をつき、河村にそう言う大石。



「可愛い所あるよね、手塚」

楽しそう…というより嬉しそうに笑う河村。



「気持ちは分からないでもないけどさ、無理されちゃ困るんだよなぁ…手塚しょっちゅう無理するし…」

あぁ腹痛がする、といって大石は胃の辺りを抑える。



「大丈夫?大石」

心配する河村。



「あぁ…」

血の気のない顔で目つき鋭く顔をあげる大石。

大石のバックでドロドロドロ…とおどろおどろしい音が聞こえ青白い炎が浮かんでいる気がする。

そんな大石の鬼気迫る様子に河村はちょっと青ざめる。

そして、そんな雰囲気を変えるように明るく表所を作って口を開く。



「な、なんかさ、変わったよね、手塚」

「?」

「周囲に心配かけないように、って1人無理するのは変わんないけどさ」

再び、胃を抑え俯く大石。



「わぁぁ、ゴメン、大石ぃ」

慌てる河村。



騒ぎを駆けつけて駆け寄ってくる

「どうした?大石」

「…いや、いつもの事だし、たいした事じゃ…」

胃の辺りを抑えつつそう言う大石。



「そんな事言ったって顔真っ青じゃないか。全く何だってうちの部活はこう無理する奴等が多いんだ…とりあえず、胃薬飲んだ方がいいだろ」

によって強制的に部室に連れて行かれる大石。



「…大石に対しては遠慮しないんだな、さん…」

引きずられるようにに連れて行かれる大石を見て苦笑しつつ、河村はボソッとそう言った。



「に、してもあの手塚がねぇ」

誰に言うでも無く、先ほど大石から聞いた話を思い出して楽しそうに河村は呟いた。



『…部活休んだら、あいつにあえないだろう。少しでも、あいつと同じ空間を共有していたい』



クラスが違い、放課後の部活でしか近くにいれない相手。



少しくらい体調が悪くたって、逢いたい人がいるから。



「早く、くっついちゃえばいいのに。部活に対してはあんなに積極的なのにどうしてお互い恋愛にはこう消極的なのかな」

そう言った河村の呟きは青学男子テニス部全員が思っている事。

もちろん、いまだ気付いていない本人たちを除いて、だが。















部活後。





手塚宅。





「だから、とっとと帰れって行ったのに無理するからだぞ」

8度9部と言う高熱で寝込んでいる手塚。



「だいたい分かってないってとか何とか言う前に、言いたい事があるならはっきり言えばいいだろ。人間1人1人違うんだか ら、言ってくれなきゃ何考えてるかなんて分かんないんだよ」

病人の枕もとで小言を言う見舞いに来たはずの



「……」

手塚はに背を向けて布団にもぐりこむ。





彼らのお話はまだまだ続く…のかもしれない。





(Fin.)










反省文

初リク小説でした。いかがだったでしょうか?    
彼は付き合う前は好きな相手ほど素直になれないのではないかと考えまして…で、付き合い始めたら周囲羨むラブラブッぷりを披露…しそうだなぁ、と。
今回は何で付き合ってないの?と周囲に思わせる友達以上恋人未満両想い設定にしてみました。
心残りとしては、彼女の性格…普段冷静だったのでしょうか。
周囲の事をよく気がつく女の子ですね、これは…。     
でも周囲を見れる人って冷静な視点を持ってないとできないのでは無いかと…ごめんなさいぃ言い訳ですぅぅ(泣)    
しかし…私が書くとどうも後半乾の独壇場になる傾向が…  
困ったものです。      
いや、乾先輩大好きっすよ。 
オイラが未熟ゆえついつい頼ってしまうだけで…精進精進です。 










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