「…じゃ、私は行くわね。さっきはありがとう。じゃあね」
どれくらいたっただろうか、ナミは荷物を再び手にし、立ち上がった。
「あ、ナミさん」
声をかけられナミはに視線を向ける。
「俺、手伝うよ。迷惑かけちゃったし、その…ソレ、重いだろ?」
ほんの少し首を傾げが言う。
ナミは大量の荷物とに交互に視線を向け、いくつかの袋をに差し出した。
「じゃ、お願いするわ」
「うん」
は嬉しそうにナミからそれらを受け取るため手を差し出した。
と、その時、
「ナミすぁ〜ん、ご無事ですかぁぁぁ」
ものすごい勢いで金と黒のそれが向こうからかけてきた。
はわけが分からず勢いに押されて1歩後ずさり、その瞬間に彼はとナミの間に身体を入れた。
「大丈夫ですか?ナミさん…てめぇ、ナミさんに何しやがったっ」
鋭い視線をに向ける。
「サンジ君っ」
ナミが彼の名を叫ぶ。
「えっと…ナミさんの、知り合い?」
は突然の乱入者に戸惑っているらしい。
「てめぇ気安くナミさんの名前を…ぐっ」
ビシッという音と共にサンジの言葉がさえぎられた。
「ちょっと黙ってて」
ナミが後頭部を殴りつけたのだ。
「ナミさぁ〜ん…」
サンジが後頭部を押さえてナミの方を振り返る。
「ごめんね、」
「…」
は呆然と2人のやり取りを眺めていた。
「ごめんな、サンジさん。俺のせいでいらん心配させちまったみてぇで」
「いや、俺の方こそ勘違いして悪かったな」
ナミの説明によって状況を理解したサンジは、先ほどとはうってかわって落ち着いた様子で煙草をふかしている。
話を聞くと、彼はナミの悲鳴を聞きつけて上空のナミとの姿を目撃、助けに来た、らしい。
「サンジさん来たし、ナミさんもう大丈夫だろ。じゃ、俺行くわ」
そう言っては立ち上がる。
「待ちなさい。荷物、持ってくれる約束でしょ?」
ナミがそう言ってを呼び止める。
「えっでも…」
は視線をサンジへと向ける。
「ナミさん、荷物なら俺が…」
「荷物運んでくれたら、お礼に紅茶の一杯くらいは出すわよ。ね、サンジ君」
サンジの言葉をさえぎり、にっこりと笑うナミ。
ナミの意図を察し、サンジも口元に笑みを浮かべる。
「そうだな、ついでにクソうめぇケーキをつけてやるよ」
「えっ、でも…」
2人の方にきょろきょろと交互に顔を向ける。
「ほら、これよろしくね。大切に扱うのよ。雑に扱ったりしたら承知しないからね」
そう言ってナミはいくつかの袋をに押し付けた。
残りの袋をサンジが持つ。
ナミは先ほどが出した花のみ。
「あ、あのさ…」
「ほれ、行くぞ」
何か言いかけるの背中をサンジが袋越しにせかす。
「…」
は諦めたように肩を落とすと2人のあとに大人しくついていった。
「…2人とも海賊だったんだ」
掲げられた海賊旗を見て、は呟いた。
「あなたもでしょ、」
にっと笑うナミ。
「知ってたのか!?」
驚くにナミは笑い出す。
「ただの能力者じゃ海軍は追いかけないわよ。賞金首にでもならなきゃ。このご時世、賞金首っていったら大体海賊でしょ?」
「あ、そうか」
ナミの指摘には照れくさそうに笑う。
「あら、早かったのね」
ゴーイングメリーゴーにつくと上から声が降ってきた。
「ロビンちゃ〜んただいま戻りましたぁ〜」
ハートを撒き散らしながらサンジが叫ぶ。
ロビンはひらひらと手を振り、見慣れない人物がいることに気づく。
「あら、航海士さん、そちらは?」
「お客さんよ、お姉さま。って言うの」
荷物がない身軽な身体できゃるんっとポーズをとるナミ。
ロビンに向かってぺこんと頭を下げる。
「…そう。いらっしゃい」
サンジがそんなナミさんも素敵だぁ〜とメロリンしている中、ロビンは口元にうっすら笑みを浮かべ歓迎の言葉を述べた。
20040214
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