久々の休日…の前日。
「〜」
ドカッ。
「ぐぉっ」
待機所の廊下でアンコは見慣れた後ろ姿を見つけ、そのままその人物へとダイブした。
その人物―可愛い妹分であるは勢いのまま床に押し倒される。
「これくらい耐えなさいよ。易々倒れるなんてまだまだね」
アンコはダイブ後そのままの瀬上に乗ったままアンコはケラケラと笑う。
「アンコ重い…重すぎ。つぶれるぅ〜…」
は床とキスしそうになったのを何とか体勢を変え回避し、自分の上にまたがり満足そうな笑みを浮かべるアンコを恨めしげに見上げた。
ゴンッ。
「ぐっ」
の頭に大きなこぶが盛り上がった。
「で、話を戻すけど」
「戻すも何も問答無用で押し倒してただけで最初っから話なんてしてないくせに」
ゴンッ。
「ぐっ」
の頭にはこぶがダブル。
そこでようやくアンコはの上から退き、はのろのろ立ち上がった。
「アンタも明日休みでしょ?手伝いなさい」
が立ち上がった瞬間、アンコはがしっとの肩を掴んだ。
「は?」
「部屋の改装。ご飯おごってあげるから。ね?」
「う?」
「いいわよね。はい決定〜」
一人完結し、パチパチと手を叩くアンコ。
「…俺、明日午前中演習入ってんだけど」
「…」
静かになるアンコ。
「…」
静かに状況を見守る。
「なんですってぇ〜っ。じゃ、私の部屋の改装はどうなるのよ」
逆ギレしの肩を掴み前後に揺するアンコ。
「どうするって言われても演習サボるわけにはいかないだろうが。やったらいいじゃん。部屋の改装くらい1人で」
「それができたら苦労しないわよ」
アンコは手の位置を肩から首に移動させ前後に激しく揺さぶる。
「ぐえっ。…わかったっ!演習終わったら即行手伝いに行くから。だから離せって」
アンコの手から逃れようともがきながら妥協案を出す。
「手伝ってくれるの?」
揺さぶるのをやめるアンコ。
しかし、の首を絞める力はいっこうに緩まない。
「…手伝う、から」
酸欠になりかけ目を白黒させる。
「そうこなくっちゃ?」
アンコはにっこり笑ってを解放した。
激しく咳き込む。
「…俺様自己中アンコ」
何とか息を整え、恨めしげにアンコを睨みつけながらぼそっと呟く。
「ちゃ〜ん、な〜んか言ったかしらん?」
にっこり微笑むアンコ。
「…いえ」
は視線を逸らし、小さくこっそりとため息をついた。
2004.10.10.
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